波打ち際で岩へ打ち付けられ潮が水飛沫を立て荒れ狂う中、その荒々しい状況に立ち向かう2人のアングラーを発見!!
確かに立ち位置までは危なげ無く行けそうだが・・・。
と思いつつ、いつの間にやら戦闘体制に。
やるやらないは別としてやりたいオーラを出しながら先行者の元へ向う。
「どうですか?」と私。
「だめだね~」と、先行者のオジさん。
少し間を置きフル装備の私にオジさんが、
「そんな格好じゃあかん!時折来る波で洗われるぞ!死んでも良いのならそこへ入れ!!」と・・・。
ドキッとした私は、我に返り思う・・・。
「あんたは合羽だけでしょうが・・・。」
しばらくして先行者が、キャストを再開。
オジさんの言葉に不信感を抱きつつもビビッた私は、しばらく安全な場所から状況を見守る。
釣りをやらない方なら間違い無く無謀だ!としか言わない状況なんですが・・・。
かなり太目のロッドにR55らしきルアーを逆風と真正面から対峙してキャストする姿に少々男を感じてしまい、せっかく来たのだから・・・と、単独なら諦めて帰るであろう状況の中、二人の先行者も居る事で安全意識がロック解除され・・・。
足元をすくわれても安全そうな場所に立ち、キャスト開始!
最初は、20g弱のミノーをキャストしてみましたが、猛烈な向かい風で押し戻され勝負にならない・・・。
こうなったらと、過去3匹のキャッチの内、2匹を導き出した実績のあるルアーに変更。
このルアーをキャストする為に買ったオシアS1006LとSW4000のコンビネーションで私の全てをぶつけての勝負となりました。
最初は、周りを気にしてばかりいたのですが、集中力を欠いては釣れるどころか命を危険にさらす恐れがあったので先ずは気持ちを落ち着かせポイントを読む・・・。
が、余りの波の落差にシーバスが居ないのでは・・・と思いつつ、取り合えず万が一掛かっても寄せれそうな所から考えポイントを攻める。
ルアーウェイトもあるのでいつもの半分ぐらいは飛ぶと期待したのですが、何の障害物も無い海から吹きつける風には成す術が無く思った飛距離の半分も出ない・・・。
クソ~と思いつつキャストを続けるが、何度やっても変わらぬ状況。
これで駄目ならお手上げかな~と思っている所へかなり大きめのウネリが向ってくるのが目に入り、ヤバッと思いつつ後退。
安全であろう場所ではありましたが、膝下までの流れを受けるとかなり重い。
その場の岩も波に洗われてるせいか、表面が丸みをおび滑りやすい箇所もあるので危険である事を再認識し、その場での実釣を断念しました。
車に戻り、改めて海に目をやるとやっぱヤバイわ・・・と、感じました。
その後、前日サワラをキャッチした漁港のポイントへ移動して再開するもやはり風の影響で攻めれるポイントが限られ数投で諦め輪島での釣りを終了しました。
今回の釣行では、久々に釣果を得る事ができ楽しかったです。
残念ながら、磯でのシーバスはキャッチできなかったですが、状況次第では楽しいだろうな~と感じる事ができ気分的には復活した様に感じる事ができました。
しかし、危険な状況でトライした事は反省してます。
同行者が居たなら決してやるべきではないと自ら言うに違いない状況で大物に憧れる余り危険を冒してまで行動を取ってしまう釣りの怖さを感じました。
磯に限らず、大物を狙う為、落ちれば助からないであろうテトラ帯に向う方も居られると思いますが、もう一度、大事が起こった時はどうなるかを考えてから行動を取って欲しいと思います。
無茶をした私が言っても説得力は無いですが、命を落とす前に気付いてくれた方が居れば無駄ではないと思うので。
ルールやマナーを守って楽しく釣りを続けたいと思います。
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